こんにちは! さばとです!
今回はPythonを学び始めた皆さんにとっておきのツールを紹介します。その名もuvです。
uvとは?
uvはPythonの環境を管理するための超高速ツールです。従来のツール(pipやpoetry)に比べて次の特徴があります。
- 高速: パッケージのインストールが早い
- シンプル: コマンドの種類が少ない
- オールインワン: Pythonのバージョン管理からパッケージ管理までこれ1つでOK
なぜuvがおすすめなのか
1. プロジェクトごとに環境を分けることができる
例えばこんな経験ありませんか?
- ゲームAを作るときにインストールしたパッケージがゲームBで邪魔になった
- 古いプロジェクトを開いたらなぜか動かなくなった
uvを使えばプロジェクトごとに独立した環境を作ることができるのでこのようなトラブルが起きません。
2. 速い
uvはRustを使って作られています。そもそもRustで作られたアプリケーションは高速で動くので従来のツールと比べて圧倒的に速くパッケージのインストールなどを行うことができます。
具体的には:
- pipと比べて10倍から100倍速い(大規模プロジェクトの場合)
- 仮想環境の作成はvenvより約80倍速い
3. コマンドがわかりやすい
uvのコマンドは比較的直感的で覚えやすいです。
uv init: プロジェクトを作るuv add: パッケージを追加するuv run: プログラムを実行する
uvを使ってみよう
それでは、実際にuvを使ってみましょう。
Step 1: uvをインストール
まずは、uvをインストールします。
Mac / Linux の場合
ターミナルを開いて、次のコマンドを実行:
curl -LsSf https://astral.sh/uv/install.sh | shWindows の場合
PowerShellを開いて、次のコマンドを実行:
powershell -ExecutionPolicy ByPass -c "irm https://astral.sh/uv/install.ps1 | iex"インストールが終わったら、ターミナルやPowerShellを一度閉じて、もう一度開いてください。
Step 2: Pythonをインストール
uvを使えば、Pythonのインストールも簡単です。
uv python install 3.12これで、Python 3.12がインストールされます!
Step 3: プロジェクトを作ろう
新しいプロジェクトを作ってみましょう。例えば、「my-first-project」という名前のプロジェクトを作ります:
uv init my-first-project
cd my-first-projectこれで、プロジェクト専用のフォルダと設定ファイルが作られました!
Step 4: パッケージを追加しよう
例えば、グラフを描くための「matplotlib」というパッケージを追加してみましょう:
uv add matplotlibたったこれだけで、matplotlibがプロジェクトに追加されます!
Step 5: プログラムを実行しよう
プロジェクトフォルダの中に、main.pyというファイルがあります。このファイルを編集して、簡単なグラフを描いてみましょう:
import matplotlib.pyplot as plt
# データを用意
x = [1, 2, 3, 4, 5]
y = [2, 4, 6, 8, 10]
# グラフを描く
plt.plot(x, y)
plt.title("My First Graph")
plt.xlabel("X axis")
plt.ylabel("Y axis")
plt.show()保存したら、次のコマンドで実行:
uv run python main.pyグラフが表示されたら成功です!
まとめ
uvを使えば、Pythonの環境管理がとっても楽になります!
- プロジェクトごとに環境を分けられるから、トラブルが減る
- インストールが速いから、時間を節約できる
- コマンドがシンプルだから、初心者にも優しい
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